笑顔の先にある世界
World created by a Smile
教員養成は、原則として現場で行われます。 学校を展開しているそれぞれの地域での実施です。 インドでは、大学院を修了した我が校のインド人の専任教員1名と日本人スタッフ1名が協力し、現地で教員の養成を行っています。 教育を必要としている地域の多くは、田舎であり、質の高い教員を採用する事がとても困難であるという事情から、ある一定の基準を満たした人材を採用し、立派な教員へと育て上げる方式をとっています。 具体的には、実際の授業の見学から始まり、必要な能力の習得、教育実習、そして最後に専任教員のチェックを経て、現場に送り出される事になります。
我が校の先生には、効果的な授業を行ってもらう為に、手引き書に基づいた授業の実施をお願いしています。 教え方によって学習の効果には大きな差が生まれる為です。 また、限られた時間を有効に活用する事も目的としています。 日本の学校教員用に書かれた授業アイデア集を参考にしつつ、そこにオリジナリティを加える事で、よりよいものとなるように工夫されています。
教科書は、わかりやすさが全てです。 そのため、図や写真をふんだんに盛り込んだものを作製します。 また、自主学習を増進するような、勉強が楽しくなるような工夫も必要とされています。 既存の物ではなく、独自に作製する意味は、ここにあります。
反復練習にも、考える力を養成する為にも問題集は欠かせません。 発想の転換が必要な問題や、新たな気付きのある良問は、多角的に物事を観察し、その本質を理解する事の重要性の認識に貢献します。 このプロジェクトには、多くの大学院修了者が参画しており、諸学問の本質を理解しているその道の専門家ならではの視点で最終チェックを行います。 問題解決に必要な広い視野とあらゆる可能性を考慮する精神を養います。
喜楽真学舎(きらく, Kiraku)の運営。 現在は、インドで教育提供を行っています。 仏教の聖地としても、インド最貧州としても知られている、インドのビハール州、ガヤのスジャータ村とデゥムリ村で、月曜日から土曜日、毎日2時間の授業を行います。 校舎は、学習に適した現地の建物を間借りしています。 日々のクラスは、現地の大学・大学院を卒業した我が校の専任教員が担当しています。 読み書き、計算の学習からスタートし、最低でも小学校、中学校の卒業を目指して、60人前後の生徒と3名の先生が共に学んでいます。 今までまともな教育を受けられなかった子供も多く、年齢に関係なく、小学校1年生レベルから同じ教室で基礎学力を付ける為に頑張っています。 喜んで学校に通ってくる彼らの学習意欲はとても高く、素晴らしい理解力を持つ児童もいます。